静岡県・日本語ボランティアセミナー2016への参加
1月11日(月・祝)、グランシップにて開催された 「静岡県・日本語ボランティアセミナー2016」に行ってきました。 今回、磐田国際交流協会では参加者交流会でのポスター発表と、 午後の分科会Aでの事例発表をさせていただきました。
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午前中の基調講演では伊東祐郎氏(東京外国語大学教授)の 「日本の多文化共生社会構築の鍵を握る地域日本語教育」と題した講演を拝聴しました。 地域の教室には学習者の日本語の習得だけではなく様々な役割があり、 多様なボランティアが関わってお互いに異文化コミュニケーション力を高め 人間関係を築いていくことで多文化共生社会が構築されていく、というお話を、 楽しくわかりやすくしてくださり、地域の教室の向かうべき方向性がよりクリアになりました。 参加者交流会でのポスター発表では、 「地域連携で広がる日本語教育の可能性~多文化共生のまちづくりをめざして~」と題し、 近年実施した、地域連携によって広がる日本語教室の活動を紹介しました。 教室の外とつながる活動に関心をもつ方々が足を止めて聞いてくださり、 他地域の様子なども伺うことができました。
午後の分科会Aは「地域日本語教室の『連携・協力』あれこれ」で 文化庁文化部国語課の山下隆史氏を講師に、 ・のびっこクラブみしま(三島市) ・磐田国際交流協会(磐田市) ・フィリピノナガイサ(浜松市) の3団体が事例発表をしました。 磐田国際交流協会では、「多様な連携の創出による日本語教育体制整備事業」から 「防災日本語講座」「多文化グローバル子育て教室」の2つの事例を中心に紹介しました。 連携事業に至った経緯から、どのような連携体制ができたのか、そして外国人が地域に参加して 誰もが暮らしやすい多文化共生社会が実現すること、多様性を地域の活力にしたい、 といった今後の展望についてもお話ししました。 他の地域や団体の活動からも多くを学び、これからも「今後の展望」の実現に向けて より良い活動ができたらと考えています。